コワーキングなシェフログ

コワーキングスペース秘密基地三代目シェフ。1973年京都・宇治生まれ。国立有明工業高等専門学校電気工学科卒。設備設計会社から料理人に転向。シェフ、支配人なとを経て「SELAM」独立開業。現在はセカンドキャリア形成に向けてまちづくり、場づくり、人つなぎに関わっています。

北九州フードフェスティバルな日々

f:id:coworking-chef:20181012130122p:plain

この3か月間は怒涛のような日々だったと今になると思ってしまう。

規模、内容、そして楽しみにしてくれてるファンの想い、どれをとっても今までとはスケールが違うイベントの実行委員長を任された。

コワーキングスペース秘密基地に来てから、いくつものイベントの実行委員長を務めてきたが、これほど悩み苦しんだイベントはなかった。

「これで大丈夫か?」「その選択に迷いはないか?」

常に自分に問いかけながらの3か月。

楽しもう!

そう言いつつも不安だらけの日々だったな。

こんなこと言ってしまうと一緒に頑張ってくれた実行委員会メンバ―から怒られそうだが、実際体は正直で白髪がめっちゃ増えた。

テレビ告知の機会を作ってくれたのもあり、久しぶりに髪を染めたよ。

そんな怒涛の日々を振り返ってログに残しておきたい。

 

ビジョンの共有こそすべての始まり

 

今年で5回目となる「北九州フードフェスティバル2018」(以下KFF2018)

今年のテーマはこちら。

「北九州には本当に美味しいお店が多い」ということをお伝えしたくて始まった北九州フードフェスティバルも第5回を迎えることができました。

「50歳から住みたい地方ランキング」「次世代育成環境ランキング」で1位になるなど、北九州は肯定的にメディアで取り上げられることも増え、「暮らしやすい街」として北九州市は注目されています。その住民の生活を支えるのはもちろん飲食店です。

私たちは地元に、本当に素晴らしいお店がたくさんあることを知っています。それは私たちの喜びですし、誇りでもあります。そんな地元市民が自信をもってお勧めできる飲食店が集まり、ひとつの大きな店になるようなイメージを持ち、フードフェスティバルというイベントを作ります。

今年のテーマは「HAPPYEAT!!!ENJOYEAT!!!(ハッピート!!!エンジョイート!!!)」。地元の飲食店に行くのはやっぱり楽しい!ということを、北九州の皆さんに再確認していただけるイベントです。食だけでなく音楽やカルチャーなど北九州の持つ様々な魅力を融合させることで、北九州にさらなる賑わいを創出します。

 

毎年、北九州市との共催のもと開催してきたこのイベントは、その年毎に「まちの課題」と向き合ってきたイベントでもあります。

そんな今年のKFF2018、北九州の中心繁華街の小倉エリア、特に小倉駅の南側地域の活性化の起爆剤を目指して開催することになり、同時に小倉駅北側で開催されるTOKYO GIRLS COLLECTION in KITAKYUSYU(以下TGC)のにぎわいを南側へ波及させようという目的のもと、過去イベントとしての利用実績がない小倉駅小倉城口(南口)ペデストリアンデッキを会場に開催を目指しました。

前例のない大きな壁に挑戦することを選択。のちに途方もない苦労が待っているとは、このときは知る由もありませんでしたが、、、

そんな中で、私の一番の役割であるビジョンをじっくり考えていました。

「賑わいを創る」とか「来場者数の増加」とか「南側へ波及させる」とか、全部こちら側の都合でしかない。これを目標にしているだけでは「伝わる」イベントにはならないんじゃないかなと。

滞留者数とか波及効果とか総売上とか、そんなことに関わらず

「ここに来てよかった」「また来たいな」って思ってもらえるかどうかが大事なんだと。

まちのイベントとしていつも「あなた」に届き伝わるように計画し、企画し、実行するものだ。そしてその想いをコミットする情熱を持っているかが問われると。

正直、不意に振られたKFF2018実行委員長だったこともあり火を灯すのに時間が掛かったと感じています。

 

NGのルールで回る世界に

 

そもそもイベントとしての利用を想定していない場所、ましてや道路でやるにはどうしたらいいの?

ペデストリアンデッキの所有者は小倉北区役所、管理は小倉北警察署、さらに部分的に所有者が小倉駅だったり、さらには周辺施設への理解を求めることも大事。

何度も打ち合わせを重ねるうちに見えてきたものが、初代実行委員長の言葉を借りると

「やってはいけないルール」で物事を図ってるということ。

これはダメです。ここまでしかダメです。ここは道路ですからダメですなど。

そんな「やれないルール」のなかでどのように自分達が目指す形にできるかをみんなで考えたよ。ホントに規制だらけの中にそれぞれの思いを組み込みながらじわりじわりと進んで行きました。

進歩状況が遅すぎる中、焦る気持ちをぐっと堪えつつ、解放される日を心待ちにしてました。

ついにその日が来ました。

提案から申請、許可が下りた日はすでに開催日の1か月になってしまっていました。

 

Part2へ、つづく、、、、

 

 

 

 コワーキングスペース秘密基地 三代目コワーキングシェフ
https://coworking802.com/

マーケティングサポートしている飲食店
Gill&co.
http://gillandco.jp/

フード系イベント実績
・KOKURA♡LOVE Xmas Market 2017 実行委員長
・こくら駅お花見フェス 実行委員長
・Local Fresh Market 2018 実行委員
・北九州フードフェスティバル2018 実行委員長